不眠と睡眠不足の放置が危険な理由
「眠りの質が悪い」とはどういうことでしょうか。
睡眠時間を削っても良いことが無いことは明白です。
日本は、先進国の中で一番睡眠を確保していない国にランクされています。
脳と体には「睡眠」というシステムがあります。
疲労回復、免疫力アップ、新陳代謝、細胞修復、脳内の情報の整理などの役割を持ちます。
睡眠は生物にとって絶対に必要な機能なのです。
寝るのが大好きですが、スマートウォッチで睡眠の質を計測するようになってから、もっと寝るのが楽しみになりました。
ストレス対策として睡眠時間をとるようにしていて、寝過ぎじゃないかと心配していましたがそれはそれでよいような気がしてきました。
日の出と共に目が覚めてしまうので、夏場は睡眠時間が短くなりがちです。
「眠れない」というのは、生物にとってかなりの異常事態です。
不規則な生活やストレスなどによって、「正常な睡眠機能」が破綻したということです。
睡眠は「時間」だけではありません。「量」と「質」の両方が大事です。
睡眠トラッカーで分析するとわかりますが、眠りが浅い状態で長い時間寝ても、あまり意味がありません。
人間の体には、「自然治癒力」が備わっています。
免疫活動が活発になる「睡眠中」にこそ自然治癒力は働きます。
睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪かったりすると、自然治癒ができず、「病気」を発症します。
自身のパフォーマンスを自ら下げていることを改めて認識すること。早めの就寝を心掛けたいです。
「眠れない」というのは体からの「警告」です。
その警告に耳を傾け、不摂生な要素を取り除かないと、あなたはメンタル疾患や心筋梗塞、脳卒中などの身体疾患、あるいは突然死や過労死のリスクを抱えることになります。
「眠れない」は、「健康」と「病気」の中間、「未病」の状態なのです。
慢性的な不眠を抱えている人といい睡眠がとれている人とでは、うつ病の発症率は40倍の違いがあります。認知症のリスクの差は5倍にもなります。
あらためて、質の悪い睡眠を放置すると、極めて高い確率で病気になることを知っておきましょう。
逆にいうと、生活習慣さえ改善すれば、健康で長生きができるのです。
不眠に悩む方の不眠をさらに悪化させる危険性を孕んでいます。
不眠の原因が「不眠恐怖」であるということがよくあるからです。
具体的には「眠れないのではないか」という不安や、睡眠に対する過度なこだわりのために、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥った状態です。
こうした場合には「少しくらい眠れなくても大丈夫」というメッセージを伝えることで逆に不眠が大きく改善することがあります。
実際、睡眠の改善のために診療の現場で使われる睡眠衛生指導でも、「眠くなるまで床に就かない」、「床に就いても20分以上眠れない時には一旦起き上がって眠くなるまで他のことをする」という指導をしています。
睡眠は生きるために必要なのであって、「睡眠を削るな」というのは本末転倒です。
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