桔梗信玄餅の容器を食べれる最中に大革命!商品開発の苦労と裏情報
山梨のロングセラー、お土産として有名な「桔梗信玄餅」の容器が進化したと話題になりました。
なんと、「桔梗信玄餅」の容器が丸ごと食べられる画期的な新商品が誕生しました。
プラゴミ容器の削減という地球環境に配慮したり、胃袋にも優しい容器としてどのような食材を使ったのでしょうか?
それは最中(もなか)です。
黒蜜との相性抜群だと思われてます。ただし、最中の開発と商品化までには、驚くほどの時間と労力を要したそうです。
なんと半世紀ものトライアル期間を費やして研究開発してきました。
その理由や製造・販売までの苦労が興味深いです。
■頑なに守る定番スタイル
「桔梗(ききょう)信玄餅」は、きな粉のお餅と黒蜜の融合が素晴らしい銘菓です。
桔梗屋(山梨県笛吹市)が製造・販売しています。
山梨の旅行・観光の定番お土産として全国で知られています。
ネスレ「キットカット」や赤城乳業「ガリガリ君」などと協力体制を築いて黒蜜きな粉風味のコラボ商品を展開してきました。
自社ラインナップにもプリンやアイスといった斬新な商品をラインナップにそろえています。
それなのに桔梗屋は看板商品の桔梗信玄餅に限ってはこだわりを守ってきました。
きな粉の餅と黒蜜をプラスチック製の容器と袋で包み込む定番スタイルを維持してきました。
原料に厳選した高品質な「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」であっても、定番スタイルを堅固しています。
しかしながら、2021年12月月24日、大どんでん返しともいうべき新商品「桔梗信玄餅 極(きわみ)」が発売となりました。
従来のプラスチック製容器に終わりを告げて、最中(もなか)生地になりました。
形状はそのままにして生地の材質を最中に変更し、「容器まるごと食べられる」特徴をアピールしています。
新製品の発売当初、甲府市など山梨県内の直営3店舗での限定販売でした。
しかし、地元メディアが報じるとSNSで全国的に拡散したので、多くの人に知れ渡りました。
「黒蜜を余すことなく食べられる!」
「発想が天才的」
「求めていたのはこれですよ」
など反響もあり、評判高いし口コミで議論の的になっていました。
とはいえ、開発に着手して販売までこぎつけるまでに50年もの歳月をつかったとは、尋常でないほど努力したと思います。
脱プラの環境に考慮した商品開発だけではありません。
発売当時の1968年から顧客要望として「容器ごと食べられるようにして欲しい」という声があったそうです。
半世紀かけ、顧客満足度に配慮して「最中」で実現されたのも本当に凄いです。
環境配慮だけでなく、販売価格と最中の強度や味の面もプラスになっています。
顧客からも受け入れられているのは、素晴らしい改良事例の一つだと思います。
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