エアアジアジャパン破産の裏事情!コロナで経営悪化と倒産の原因追求
事業を廃止するエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)は、東京地方裁判所に破産手続き開始の申し立てを行った。
採算ギリギリの収支で運営していたのに、コロナによるインバウンド景気から開店休業になったら、内部留保も政府の救済措置もない状態では破産してしまうでしょう。
採算を度外視して人を詰め込んで運ぶスタイルだった。
安く旅行に行けるメリットは非常に大きく、近距離だったら窮屈さを我慢するという人もいたはず。
大型LCCが破産してしまうとは悲しいです。
エアアジア・ジャパンは中部空港(セントレア)を拠点とし、国内線は札幌線と仙台線、福岡線、国際線は台北(桃園)線の計4路線を運航していた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、9月の4連休に中部-札幌線を運航後は全路線運休となり、12月5日付で事業廃止となった。
負債総額は約217億円。新型コロナの影響で、国内の航空会社が経営破綻するのは初めて。
社員は残務整理にあたる一部を除き、11月に解雇している。
機材はエアバスA320型機が3機で、いずれもリース機。
座席数は初号機(登録記号JA01DJ)と2号機(JA02DJ)が1クラス180席、3号機(JA03DJ)が1クラス186席で、全便運休前の9月に稼働した機体は3号機のみだった。
エアアジア・ジャパンの撤退は、2013年10月26日の運航便を最後に運休して以来、2度目となった。
当時は持株会社化前の全日本空輸(ANA/NH)との合弁会社で、今回破綻した会社とは別会社となる。
エアアジアはANAとの合弁で日本に参入した。
(旧エアアジア・ジャパン)、方針の違いからかうまくいかず、合弁解消となり旧社はバニラエアになった。
そのバニラエアは2019年peachと統合している。
その後エアアジア主導で、外資規制をくぐるために日本企業も巻き込みながら再参入したが、結局コロナが致命傷となってしまった。
コロナだけが理由かと言えばそうでもなく、もともとかなり危うかった印象です。
大手系列でないLCCがほぼ無くなった格好です。
「新型コロナ関連倒産」とは残念です。
法人の場合、「支払不能」もしくは「債務超過」であれば破産申請が認められます。
事業継続を前提とする民事再生法ではなくて、破産せざるを得なかったのは深刻です。
不安を煽るつもりはないが、航空会社はかなりの数が淘汰される可能性が濃厚です。
この破産を機に、他社LCCが連鎖しないことを願います。
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