勝ち組イメージ崩壊!1000万の高収入者たちの真実
世帯年収1000万円というと、一昔前までは「勝ち組」の代名詞として使われてきた。しかし、近年では、世帯年収1000万円でも「勝ち組」とは言えないという声が聞かれるようになってきた。その理由は、大きく分けて以下の3つが挙げられる。
1.物価や生活費の高騰
2.住宅価格の高騰
3.老後の不安
■1. 物価や生活費の高騰
近年、物価や生活費は年々上昇している。食料品や日用品、光熱費などの基本的な生活費はもちろん、教育費や医療費なども高騰している。そのため、世帯年収1000万円でも、それらの費用をまかなうだけで、手取り収入の多くを消耗してしまうという状況になっている。
例えば、2023年10月の東京23区の平均家賃は、1LDKで14万5000円を超えている。世帯年収1000万円の夫婦で、2人分の生活費と子育て費をまかなう場合、月々の支出は約40万円程度になる。この場合、家賃を14万円とすると、残りの26万円で、食費、光熱費、教育費、医療費などの生活費をまかなうことになる。
■2. 住宅価格の高騰
住宅価格もまた、近年急激に高騰している。東京都心部のマンション価格は、1億円を超えるのが当たり前となっている。世帯年収1000万円の夫婦で、住宅ローンを組む場合、月々の返済額は約15万円程度になる。この場合、家賃を14万円とすると、残りの11万円で、生活費や子育て費をまかなうことになる。
そのため、世帯年収1000万円でも、住宅ローンを組んでマイホームを購入するのは、かなり厳しい状況になっている。
■3. 老後の不安
また、老後の不安も、世帯年収1000万円でも「勝ち組」とは言えない理由の1つとなっている。公的年金だけでは、老後の生活をまかなうのは難しいのが現状だ。そのため、退職金や個人年金などの積み立てが必要となる。
しかし、世帯年収1000万円でも、住宅ローンや教育費などの支出が多く、貯蓄がなかなか進まないという人も多い。そのため、老後の生活が不安視されている。
以上のことから、世帯年収1000万円でも、物価や生活費の高騰、住宅価格の高騰、老後の不安など、さまざまな課題を抱えていることがわかる。そのため、世帯年収1000万円を「勝ち組」と一概に決めつけることはできないだろう。
では、世帯年収1000万円の家庭は、どのようにすれば「勝ち組」になれるのか。そのヒントをいくつか挙げておく。
・無理のない支出計画を立て、貯蓄を増やす
・住宅ローンを組む場合は、無理のない返済額に抑える
・老後の生活に備えて、早いうちから資産形成を始める
また、世帯年収1000万円の家庭は、以下のような考え方を持つことも重要だ。
・「勝ち組」とは、お金持ちのことではない
・お金だけでなく、健康や家族との時間など、大切なものがある
・自分たちの価値観や目標を明確にする
世帯年収1000万円は、決して少ない収入ではない。しかし、物価や生活費の高騰、住宅価格の高騰など、さまざまな課題を抱えているのも事実だ。そのため、自分たちの価値観や目標を明確にして、無理のない計画を立てながら、豊かな生活を送ることが大切だろう。
この記事へのコメントはこちら