白湯のウソとホント!美容や健康には効果ナシ?健康にいいと思い込み?
白湯とは、煮汁やスープなどに含まれる食材の栄養素を摂取せずに、単にお湯を飲むことを指します。
これに対して、スープや煮物などに含まれる食材を一緒に摂取する場合は、その食材から栄養素を摂ることができます。
最近では、白湯には健康効果があるという説もありますが、実際には根拠が乏しく、医師が断言するように、意味は全くありません。
なぜ白湯には健康効果があるとされるのか、その理由を考えてみると、主に以下の2つの要因が挙げられます。
温かいものが体に良いとされていること
白湯に含まれる水分が体に良いとされていること
まず、1つ目の要因について考えてみましょう。
一般的に、体を温めることは免疫力を高めたり、血流を良くしたりするとされています。
そのため、温かい飲み物を摂ることで体調を整えることができるとされています。
白湯も温かいものであるため、その点では体に良いとされています。
しかし、この考え方には限界があります。
温かい飲み物を摂取した場合、一時的に体温が上昇することがありますが、その効果は短時間で収まってしまいます。
また、体を温めるためには、単に温かいものを摂取するだけでは不十分であり、運動や日常的な体のケアも必要です。
次に、2つ目の要因について考えてみましょう。
白湯には水分が含まれており、水分は体にとって非常に重要な栄養素です。
水分は、細胞を正常に保つために必要な栄養素や酸素を運ぶ役割を持ち、代謝を促進することができます。
しかし、水分を摂取する場合、単に白湯を飲むだけではなく、食事や他の飲み物からも水分を摂取することが必要です。
さらに、白湯を飲んでも体内の不純物を排出することはできません。
体内の不純物は主に腎臓や肝臓で処理され、尿や汗、便などとして排出されます。
白湯を飲むことで排泄量が増えるわけではありません。
では、なぜ白湯が健康に良いと思われてきたのでしょうか?それは、誤解や思い込みが原因だと考えられます。
たとえば、白湯を飲むことが体に良いとされたのは、昔からの日本の気候に合わせたものであり、暖房器具がない時代に寒い冬に体を温めるために飲まれたという歴史的背景があります。
また、水分補給が大切だとされる現代においても、白湯は水分補給の一つとして認知されています。
しかし、現代の医学では、白湯が健康に良いとされる根拠はありません。
水分補給については、白湯以外にも水やお茶などがあり、それらを適量飲むことで水分補給は十分に行えます。
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