はなまるうどん中国撤退!海外店舗なし、海外進出が失敗の原因
吉野家ホールディングスは「臨時報告書」を発表したときに、傘下の「はなまるうどん」が中国撤退を表明して話題になりました(日本経済新聞の中国語サイト「日経中文網」)。
上海の運営子会社「花丸餐飲管理(上海)」を清算するとはいえ、撤退による減損損失など、業績に与える影響はそれほど重くないそうです。
日本経済新聞の中国語サイト「日経中文網」が報じた。
はなまるうどんは2000年創業しました。
中国進出したのは2011年で、上海市内の商業施設「美羅城(Metro City)」に1号店をオープンした。
2010年に開催の上海国際博覧会に実験店「花丸烏冬・世博店」を営業し、半年間で来店者約20万人を達成した。
この経験によって、本格進出に踏み切るのを決断したそうです。
2018年には中国での店舗数が37店まで増えたが、現時点では1号店のみとなっている。
新型コロナウイルス流行が撤退の要因の一つですが他にも大きな原因が露呈しています。
安価な麺料理の多い中国ではさまざまな競合との価格競争で苦戦が続いており、現地での需要を捉えられずに収益を悪化させていた。
青島、武漢、深圳、上海など主要都市の賃料の高い商業ビルなどに入っていましたが、中国には麺料理(刀削麺、牛肉麺など)が豊富にあります。
1杯の価格帯ははなまると同程度(30~40元=600~800円)、あるいは、路面にある麺料理店のほうが安価です。
中国は米線などご当地麺類が多く、安いため競争が激しいということです。
オリジナリティのある商品開発やマーケティングを展開できないと価格競争で破れてしまったと思われます。
また、日本で人気の揚げ物を麺の上にのせるという食習慣が中国では評判にならず、独自性をアピール出来なかったのかもしれません。
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