国際宇宙ステーションに旅行滞在が実現!NASA発表で旅費問題など秘密

   2020/11/19

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国際宇宙ステーションへの旅行が実現するかもしれません。
米航空宇宙局(NASA)は7日、早ければ2020年から民間人が有償でステーションに滞在できるようにすると発表した。
地上との往復には米スペースXとボーイングが開発中の新型宇宙船を使う。
宇宙観光での利用も想定されるが、旅行費用は1人50億円超と、かなり高額になりそう。
庶民にはまだ夢の旅行先のようだ。
ロシアは宇宙旅行を事業化しているがアメリカは初めてです。
NASAは契約企業から受け取った資金でステーションの運用費を浮かせ、24年の月面着陸を目指す「アルテミス計画」に予算を集中する狙いだそうです。
滞在費は1日当たり3万5千ドルと報じられています。ワクワクします。
ただし、税金を10兆円かけて作った国営施設を使って特定の民間企業が商売をすることを許すわけで、宇宙でなければもしこれが日本なら、メディアの格好の餌食になりそうです。
しかし、戦略的重要性のある宇宙産業を国が支援することが必要でしょう。
民間の滞在は最大30日とのこと。NASAの宇宙飛行士は長期滞在が基本であることに代わりはないでしょうから、次のようなローテーションになるかと想像します。
民間旅行者は、行きはこれから長期滞在が始まるクルーと共に出発。
宇宙ステーションに短期間滞在後、帰りは長期滞在を終えて地球に戻るクルーと相乗り。
最終的にどれだけの見積もりになるのか気になります。
確かソユーズで行った民間宇宙飛行士は1週間で数十億円払ったと記憶しています。
それを考えると、3万5千ドルという価格が本当なら、超格安のように思います。
想定よりもリーズナブルだとしても、問題は輸送です。
SpaceXやBoeingがNASAプログラムで宇宙飛行士を輸送できる民間宇宙船を開発していますが、これが本当の意味での商用となり、現行より低価格化できるかがカギになります。
以前にISS滞在したチトー氏のような富豪だけが滞在できる場所になるかもしれません。やはり輸送がポイントになります。
また、ISS内の無人利用を含むビジネス用途についてはこれまでも2000年代前半から議論されてきました。
日本を含めてオープンにしていましたが、官民の意見交流はあまり活発ではなかったです。
ビジネスサイドから手があがってこなかった経緯があるので、昨今の宇宙ビジネスのブームに乗せて再チャレンジのタイミングだと考えられます。

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