記憶力強化の秘訣「覚える→忘れる→覚える」と復習の効率上がる方法

   2022/12/03

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記憶した直後に復習するよりも、ある程度時間が経過するほうが記憶は定着しやすいのは本当でしょうか。
そのことを納得している人がいるとしても、具体的にどの程度時間を置くのが効果高いのか認識しているでしょうか?

■「覚える→忘れる→覚える」が記憶強化
人は、覚えたいなら、忘れるのが大切!忘れるから覚えることが可能です。
この意味合いは、「一回覚えたのが、次第に記憶から薄れはじめます。その際に再び記憶する努力すると、記憶は定着しやすい」ということです。
天才の記憶力であれば一回だけで記憶できるかもしれませんが、忘れないで覚えていられる人は稀です。
「覚える→忘却→覚える」を繰り返すほど、脳に定着しやすいです。
つまり、覚える努力は必要です。
100人の学生に、意味のない10個の単語を記憶してもらい、2日後に覚えているかをテストした実験が興味深いです。
復習しなかったグループは8割以上を覚えていなくて、覚えていた単語は2割程度という結果でした。
一方、10分後、6時間後、24時間後の3回にわたって復習したグループは、9割以上の単語を覚えていたのです。
この実験からも、覚えるときには復習が必須だということが判明しました。
そんなことは周知の事実だとしても、日常生活で何回も復習する暇がないでしょう。
つまり、復習する時期がポイントになるのです。
具体的に、いつ復習するのが効果的なのでしょうか。

■「覚えた直後」より時間経ってから復習
心理学者のP・B・バラード博士(共同研究者ウィリアムズ)が発表した研究結果があります。
世間の見方では、「教えてもらった直後」に復習するほうが覚えられると思われるでしょう。
ところが、「次の日」に復習するグループのほうが、よく覚えていたとは興味深いです。
人間は覚えた直後よりも、時間が少なからず経過してから復習するほうが記憶の定着率が高いということです。
「インプット→アウトプット→フィードバック」の繰り返しで記憶に定着できるのです。
その振り返り作業が1日後の方が記憶定着に良いとは面白いです。
エビングハウスの忘却曲線では1日後には66%忘れます。
だからこそ、1日経った後に振り返る作業を行うのが良いということにも通じるようです。
一度忘れた後のほうが効果的にインプットしやすい!という理屈を知っておくと有意義な人生を過ごせるかもしれません。
「年とると、記憶力が落ちる」と悲しむのは意味ないです。
「忘れるから覚えられる」と考え方を転換するほうが建設的です。
2、3日後の復習により記憶が定着していくということです。
何よりも「忘れたら、再び覚える」という作業を継続するのが重要です。
復習と同時にアウトプットすることも意識する事で、より記憶に定着しやすいでしょう。

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