血液クレンジング効果に疑問!美容健康などオゾン療法に注意喚起

   2020/03/26

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「血液クレンジング」とは、100ccほどの血を抜き、オゾンを混ぜて再び体内に戻すという美容の一つです。

オゾン療法とも呼ばれていて、冷え性や美容に効果があるとのこと。
はあちゅう氏など多数の芸能人や著名人(インフルエンサー)が、黒っぽい血が鮮明な赤に変わる写真とともにSNSで拡散して話題になっています。

一方、ネット上で疑問の声が飛び交う騒ぎになりました。
美容外科医の高須克弥氏がツイッターで美容効果を全否定した。はあちゅう氏も過去の投稿を削除するなどの炎上を巻き起こした。

血液クレンジングを実施しているクリニックのホームページには、冷え性、アレルギー、認知症、がん、HIV、ヘルペスなどの症状への効果を主張してます。
度々ブームになったが、効果の信ぴょう性は曖昧です。

信頼できる臨床試験での検証が少ないうえに信頼性は低いという意見もあります。

人体はほんとよく出来てて、元気な肺なら、深呼吸すれば血液は明るい色になるし、腎臓、肝臓は健気に毒や老廃物を処理してくれてる。

バランスよく食べて、水分とって、軽く運動する事が何よりのクレンジングと思います。

信じ難いと思うでしょうが透析は1分間に200-300mlという大量の血液を抜いてダイアライザーという装置で綺麗にして返すという装置です。

つまり4時間で考えると300ml×60分×4時間=72Lの血液を抜いて浄化するわけです。

腎臓は1分間に100mlの血液を浄化する臓器であり透析よりも効率が悪いように思いますが、24時間ずっと働くので、結果として100ml×60分×24時間=144Lの血液を毎日浄化しています。

それに対して、血液クレンジングは数百mlだけを浄化するだけです。
これだけで少しもキレイになるわけではないです。

造血作用においてはヘモグロビンが重要になるわけで、仮にオゾンを注入しても、元のヘモグロの機能が低下していたら、元の木阿弥でしょう。
所詮、対処療法にしか過ぎない。

レバーを食べたり、運動して血液促進したり、規則正しく睡眠とるなど、ヘモグロビンを活性化させる方法を実践するほうが、根治療法に繋がると思います。

本物の医師が行っているのであれば知識不足というよりも金儲けに暴走しているとしか思えません。

「エビデンス不十分でも実害がなさそうならチャレンジしてもいいんじゃない?」という意見がありますが、怪しい医療を受けたために普通の治療を放棄して悪化させてしまうなら危険極まりないです。

本当にガンとかに効果があった報告例が何件かあったとして、100cc血を抜いてオゾン通して身体に戻した人に、何十年後にどんな影響や弊害が出る可能性があるのかまでは、まだ何の実例も出てない段階です。

もし医師が感染対策などに手を抜いているなら、血液感染を起こす恐れもあります。

ニセ医療には注意してください。

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