蚕の自然免疫スゴイ!免疫活性化させる11/19-B1乳酸菌を発見

大学での研究成果の事業化を目指すバイオベンチャーの活躍はめざましいです。

ゲノム創薬研究所の創業者、東京大学名誉教授(現・帝京大学教授)の関水和久氏が注目されています。

研究がユニークなのは、実験動物としてカイコを利用しています。

昆虫のカイコは自然免疫で感染から防衛反応を発揮して、共通した仕組みが人間にも存在しています。

そこで健康食品の開発に取り組んで、発見されたのが「11/19-B1乳酸菌」です。

11/19-B1乳酸菌は他の乳酸菌と比較するとより高い免疫活性化作用をもっています。

酸菌の多くは何かしら免疫を活性化する効果があります。

乳酸菌が腸の絨毛に接触することで、刺激になり、免疫を活性化するそうです。

その時、乳酸菌は生きていても死んでいても関係なく、場合によっては死んでいる方が免疫を活性化させる場合もあるようです。

そのため、乳酸菌にまつわるカイコの研究や健康についての対談が興味深いです。

 

■カイコと人間の自然免疫

カイコを使って、医薬品や健康食品の研究をされていた。

カイコは人間が5000年かけて家畜化した昆虫。約10年前にカイコと人の自然免疫機構が共通しているのが明らかになったので、それなら医薬品や健康食品の開発にカイコを利用できるんじゃないかと考えたそうです。

糖尿病などの生活習慣病やガンは免疫力の低下が原因となるので、カイコを使って免疫を活性化する食品が作れたら、人の健康の役に立てる。

そこで、開発に時間がかからない健康食品の研究を始めました。

カイコは東アジアで長い飼育の歴史があります。

特に日本では大量飼育ができるよう研究が進んでいるので、他国が追随できないのも分かります。

養蚕業が盛んなタイやインドで「カイコを使って医薬品や健康食品の研究をしよう」とはならないし、日本の研究者は、より良い絹を作ることに集中しているので、カイコで健康食品を開発する先進国でありオンリーワンです。

食品以外では、遺伝子組み換えカイコの光るシルクや、クモの遺伝子をカイコに導入してシルクの強度を増す研究はあります。

いずれにしてもカイコの食品や工業製品への応用は日本が最先端技術になるでしょう。

 

■免疫活性が高い乳酸菌

カイコの素晴らしい力は、免疫活性化すると筋肉が縮みます。

人間は、免疫が活性化しても「活性化していることが分かりません。

カイコも防衛反応として筋肉が縮んでいます。

この特性を使って、免疫を活性化できる食品を大量に調べたところ、野菜や発酵食品を与えると免疫が活性化されて筋肉が縮みました。

よく縮んでいたのは乳酸菌を与えたカイコです。

そこで、より免疫活性が高い乳酸菌がないかと研究したところ、少ない量でも免疫活性が非常に高くなる乳酸菌を発見したんです。

この乳酸菌は2012年11月19日の実験で見つかったので、「11/19-B1乳酸菌」と命名しました。

カイコのエサに乳酸菌を混ぜると食べてくれます。

11/19-B1乳酸菌の強みは、免疫活性が高いというはっきりとしたエビデンスがあること。学術誌で審査を受けた英文論文として発表しています。

東京大学構内では「研Q室のヨーグルト」として販売しています。

看護師が患者さんに勧めてくれているようで、東大病院内の売店でトップの売り上げになりました。

加えて、今年はあるメーカーからも、11/19-B1乳酸菌を使った製品の発売が決まりました。

世の中に健康食品はたくさんありますが、本当に健康にいいのか分からないです。

だから、エビデンス付きの乳酸菌は消費者にどう受け入れられるのか興味深いです。

毎日乳酸菌飲料は飲んでいますが、これから年末の繁忙期に向けて、インフルエンザには絶対に感染したくないです。

免疫力が活性化する可能性が高い乳酸菌があるなら積極的に摂り入れたいです。

予防医学で免疫力を高めることはとても大事だと思います。

カイコと乳酸菌の研究が人間にとって良い関係を持たらすのを期待しています。

 

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