大戸屋がニューヨークで成功できた理由

日本でお馴染みの定食チェーン「大戸屋ごはん処」がニューヨークに進出したのは2012年4月です。

オープニングレセプションには創業者の故・三森久實会長も出席していました。

当時、今ほど開拓されきれていないエリア(Flatiron/フラットアイアン)に開店したので、現地の取材陣は「大丈夫かなか」と不安の声も聞こえていました。

ロケーションについて儲かるのか不安材料がありました。

最初の数ヶ月は大躍進したとはいえませんが、その後の人気沸騰は素晴らしいです。

1年半後には3店舗目をタイムズスクエアにオープンするほどで、全店舗が連日超満員となりました。

ニューヨーカーたちで賑わい「行列のできる店」になるのに時間はかかりませんでした。

タイムズスクエア店がオープンした際は、平日ですら開店前から行列ができるほどの評判になって、気軽に行けるお店ではなくなりました。

とにかくそれくらい、地元のニューヨーカーに受け入れられました。

3店とも目抜き通り沿いにあるわけでもなく、外観もどちらかというとひっそりと佇む趣。 知らずに前を通っても見過ごしてしまう感じ、、、それでも常に超満員。

価格も平均25ドル(2700円位)の高額な定食に加えて、飲み物、税金、チップを足すと、一人分が40ドル(4200円位)以上も必要になります。

日本の大戸屋をかよっている方なら、理解不能な価格設定だと思うでしょう。

どうして超満員なのか意味不明です。

ニューヨーク店の大戸屋が繁盛するのは、立地条件や価格でもなく、美味しい!つまり味ということを証明したことになりました。

さらに、評判高い大戸屋がチャレンジしたのがチップ制度を廃止しました。

アメリカではチップが当たり前ですから、チップ受渡しで、経営者が従業員やアルバイトの時給をコントロールします。

昔は店舗側の時給は無し、アルバイトの稼ぎはチップだけというお店も普通にあります。

現在では民事訴訟やデモになるなど諸問題になったので、労働基準法にそって最低賃金が、時給15ドル程に設定されました。

今のニューヨークだとは、世界で最も物価高、家賃高い街ではこれでも生活できないです。

ニューヨークの労働者にとってチップは、生きていくために必需品であって当たり前の報酬です。

それなのに、大戸屋ニューヨーク店はチップを廃止したのですから、最初はそれなりに不満も出たでしょう。

ところが、このチップ廃止の是非に関しては、米国のレストラン業界でも議論されていました。

超人気の「OOTOYA」もチップ廃止制度を導入したことで、ニューヨーカーからの人気は絶大になりました。

ニューヨークの大戸屋は、日本の子会社で「大戸屋アメリカ」という別会社でありながら、日本のサービスも導入しています。
日本の味、サービスを提供しながら進化し続ける大戸屋ですが、ニューヨーカーに受け入れてもらえるような進化し続けるのを忘れていません。

大戸屋の「定食スタイル」が廃止されて、1つ1つ好きなものをアラカルトで選んで組み合わせられるスタイルの店舗がニューヨークです。

好きなものだけを注文できるアラカルト・スタイルに変更することで、ゆっくりとディナーを楽しめるスタイルにしました。

大戸屋アメリカは、基本を日本の大戸屋のまま進出して、ニューヨークのお客様のニーズに合わせています。

大戸屋に限らず、基本コンセプトを変えないスタイルで、日本の飲食店がニューヨーカーたちに受け入れてもらえるように柔軟に日々挑戦するのが成功の秘訣のようです。

 

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