テロ?金正男を暗殺したVXガスの効果と殺傷力

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件は不明点が多いです。

この事件で使用されたものが、猛毒のVXガスだったと報じています。

VXガスは「O-エチル-S-(2-ジイソプロピルアミノエチル)メチルホスホノチオラート」と言います。

正式名称は分かりにくいですけど、本当に怖い毒ガス兵器になります。

圧倒的な猛毒の神経剤であって、「ガス」がついていますが、実は無色透明の液体です。

この猛毒の効果が最強で簡単に扱えます。

なんと皮膚にさわっただけで神経細胞が崩壊してしまって、短時間で人を死に至らしめる殺傷能力に富んでいます。

飲み物や食べ物の中に毒物として仕込むのも簡単にできます。

スプレーで噴霧するのも容易な殺人兵器です。

アメリカのマスコミの報道によると、

金正男氏はこのVXガスを顔に塗布されたようです。

その現場の映像を見る限りでは、インドネシア人とベトナム人の女性が金正男に覆いかぶさっていました。

マレーシア警察は実行犯と判断していますが、計画や支持していた北朝鮮人のメンバーがいました。

VXガスは1952年に発明された猛毒です。

最初の使用目的は昆虫駆除だったそうです。

この殺傷力に注目したのがソビエト連邦です。

冷戦の最中ですから、ソビエト共産党が害虫駆除よりも簡単に人間を殺せてしまう死傷力に目をつけるのは当然でしょう。

VRガス、VEガスなど、VXガスに似たような神経抹殺剤の研究を続けて「Vシリーズ」という名前がついています。

では、実際にこの猛毒が使われた事例はあるのでしょうか?

1980年代、イラン・イラク戦争が勃発した際にイラクが使いました。

1994年には日本で宗教法人のオウム真理教が、研究開発と使用したことで世界中に恐怖を与えました。

その当時、オウム真理教のテロが明るみになったとき、「北朝鮮との麻薬、薬物との因果関係」について言及していたジャーナリストがすっぱ抜いたけど、真実性が強いでしょう。

大方の予想では、今回の事件の首謀者は、朝鮮労働党委員長である金正恩(キム・ジョンウン)氏ではないかとされていますが、北朝鮮当局はそれを一切否定しています。

VXガスの具体的な作用が気になります。

VXガスに接触すると、わずか数分で呼吸、および神経系の活動が停止するといわれます。

人体には、細胞と神経の交信を促すアセチルコリンという神経伝達物質を生み出しています。

このアセチルコリンは多すぎても体によくなく、アセチルコリンエステラーゼと呼ばれる酵素で分解されています。

VXガスには、このアセチルコリンエステラーゼの活動をとめる作用があります。

その結果、体内にアセチルコリンが充満して中毒死してしまって最悪です。

1972年、国連はこれら化学兵器を大量殺戮兵器に分類し、1997年の化学兵器禁止条約において、一切の開発・保有が禁止されています。

VXガスの解毒には、アセチルコリンの効果を消し去るための解毒剤であるアトロピン硫酸塩を即時に投入する必要があります。

また、正常な呼吸ができまで継続して投与しなければなりません。

金正男氏のときは間に合わなかったのでしょう。

混雑している空港でテロされたらと考えるだけで恐ろしいです。

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