間違いやすい敬語に注意!尊敬語と謙譲語の正しい使い方

良かれと思って使っていた敬語の間違いを指摘されて、自信を無くした経験は何回かあるのではないでしょうか?

今回は、間違えやすい敬語の例と、使い方のポイントを紹介します。

綺麗な敬語を使うと、印象が良くなって社会人として信用が高まりますので、きちんんと使いこなせるようにしましょう。

敬語は人間に敬意を表す

例えば

「先生の自宅には猫がいらっしゃいますか」

という一文はどうも気持ちが悪いです。

先生に対する敬意が、先生が飼っている(であろう)に使われています。

このように、敬語を使う対象が人間以外の場合は間違いです。

訂正するならば、

「先生の自宅では猫を飼っていらっしゃいますか」

とすれば、「飼う」という人間の行動を敬う表現となり、正確な敬語です。

敬語は敬意を表す“人間”に使うものであり、物には使わないことを理解しましょう。

尊敬語と謙譲語の使い分け

敬語の間違いで頻繁なのが尊敬語と謙譲語の使い分けです。

 1)先生は昨日、参られました。
2)お見舞いには3時から伺われた方がいいです。

最も多い間違えが尊敬語のつもりで謙譲語を使っています。

上の例を訂正するならば、

 1)「参る」は「来る」の謙譲語。
2)「伺う」は「行く」の謙譲語です。

尊敬語と謙譲語の違いをおさらいしてみましょう。

尊敬語:相手や相手の行動、状況への敬意を表す言葉
相手の位置を自分より高めた言い回し
主語は相手

謙譲語:自分がへりくだることで、相手への敬意を示す日本語独特の表現
自分を低めることで、相手を高める(=敬う)言い回し
主語は自分

2つの文とも主語は自分以外の他人なので、その他人に敬意を示すには謙譲語ではなく、尊敬語を使います。

 1)先生は昨日、いらっしゃいました。
「おいでになりました」「お見えになりました」でも申し分ないです。

 2)お見舞いには3時からいらっしゃる方がいいです。

ちなみに謙譲語を使うのなら、自分を主語にして、次のような文になります。

 1)(私は)先生のところへ昨日、参りました。
2)(私は)3時からお見舞いに伺います。

敬語を使うときは、「主語は誰か」をチェックしてから、尊敬語か、謙譲語のどちらを使うのか見極めましょう。

二重敬語に注意

敬語を重ねて使う誤りを「二重敬語」といいます。例えば

 「会議で先生がおっしゃられた内容ですが…」

の「おっしゃられた」。

「言う」の尊敬語は2通りあります。

 1)「言う」+尊敬語「れる」 → 言われる
2)別の敬語に言い換え  → おっしゃる

このどちらかを使えばよいのです。

しかし、「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に加えて、尊敬語の「れる」を付けて「おっしゃられる」とすれば二重敬語です。

なお、近年の言葉の多様化により面白い現象が見受けられます。

「お見えになる」(「来る」の尊敬語)
「お召し上がりになる」(「食べる」の尊敬語)
のように、日常的に使われることが増えて定着した二重敬語もあります。

二重敬語の言葉遣いであっても、次第に定着していくものもあるかもしれません。

しかし、敬語の言葉にさらに敬語を付け加えても相手への敬意が高まりません。

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